実技試験は大問5題が出題されます。
そして1つの大問は、3つの択一形式の小問で構成されています。
大問はそれぞれ具体的な状況を設定し、それについて出題されます。
例えば、ある家庭の家族構成を具体的に示し、その家庭の相続について出題するというような形です。
こういう形式ですから、1つの大問の中の3つの小問は、近い分野からの出題に固まる事があります。
近い分野に固まるということは、その分野が得意なら3つとも正解出来る可能性が高くなります。
逆に、苦手なところが出てしまうと、3つとも勘で答えないといけなくなります。
上に書いたように、実技試験は問題数が少ない試験です。
大問1つ全てを勘で答えるとなると、合格はかなり厳しくなるでしょう。
FP技能検定は出題範囲の広い試験です。
全ての分野を完璧に仕上げてから試験にのぞむのは、簡単では有りません。
どうしても、不得意な箇所が残ってしまうものです。
しかし実技試験に関して言うと、苦手なところばかりが出題される可能性も、十分にあるわけです。
試験回ごとにレベルのバラツキがある
もう一つ、運の要素が強いと思うのが、試験回ごとの合格率のバラツキです。
8割近く合格する回があるかと思えば、合格率が4割を下まわる回もあります。
極端なものだけ、拾ってみましょう。
合格率が高いもの
・2012年1月 個人資産相談業務:79.15%
・2010年1月個人資産相談業務:76.93%
合格率が低いもの
・2011年1月 個人資産相談業務:35.42%
・2011年9月 保険顧客資産相談業務:43.32%
・2009年9月 保険顧客資産相談業務:39.71%
・2008年9月 個人資産相談業務:38.21%
上の数字を見れば、自分が受けたのが簡単な回かどうかで、合否はかなり影響されるのがわかるでしょう。
受験回によって合格率が2倍以上も違います。
おそらく、問題数が少ない試験だと、試験のレベルを一定に保つのは難しいのでしょう。
もう少し何とかして欲しいものですけど。
これだけバラツキが有ると、受験生にとってフェアとは言いがたいような気がします。
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