会計の知識と言うと、経理関係の人だけが必要な知識と思われがちです。しかし、これは大きな誤解であると言って良いでしょう。
2008年後半からの不況で、就職活動中の学生が「つぶれない会社が知りたい」ということをもらしていたそうです。雑誌か何かに載っていました。
こんなときも会計知識があれば、就職する会社がつぶれてしまうかもしれないという心配事を減らすことができます。少なくとも2~3年で倒産する可能性があるのかどうかは、会計の基礎知識があれば分かります。10年先も安定した会社であり続けることを知るのは難しいですけどね。
会計知識は家計にも応用できます。
通常家計簿は日々のお金の出入りだけに目を向けます。しかし、企業のやるように複式簿記の方法を家計簿に取り入れれば、日々のお金の管理だけでなく銀行預金・株式・不動産などの資産の管理にも応用できるのです。
もう一つ会計知識が役に立つのが、株式や債権の投資をするときです。株式や債券に投資するときに、最も気になるのが投資した会社がつぶれてしまわないかと言う点です。こういったことも会計知識があればある程度見通すことが可能です。
もちろん、その他の分析にも会計知識は使えます。売り上げに対して十分な利益があるのかとか、同業他社と比べて効率的な経営ができているのかなどがわかるのです。
このように、会計知識は経理などの部門に勤める人たち意外にも役に立つ知識です。基本的な考え方はぜひ身に着けていただきたいと思います。
会計知識はどうやって学ぶか
しっかりした知識を身につけたいのなら、簿記の勉強からはじめるのがいいでしょう。日商簿記の3級程度の知識があれば、会計というのはどのような手順で処理されるのかがわかるでしょう。
ただし、簿記は帳簿の技術です。最終的に決算書に現れた数字を分析するには、また別の勉強が必要です。そういう分野を勉強するには、証券アナリストなどの参考書が役に立つかもしれません。
そこまで時間を掛けられないと言う人は、ビジネスパーソン向けに解説された書籍などを利用してください。ただ、会計の数字を読むだけだと、実際の収入・支出がどのように処理されたのか分かりにくいのではないかと思います。可能であれば、やっぱり簿記の基本も同時に学んだほうが良いでしょう。
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