生命営業職員が言う保険の見直し【契約転換制度】

【問題】

契約転換制度は,現在加入している生命保険の責任準備金等を同じ保険会社の新しい保険契約の一部に充当するもので,転換する際には告知・診査が不要である。

○か×か?

2011年5月のFP3級の正誤問題です。
生命保険の契約転換に関する問題ですね。

生命保険会社の営業職員は、タイミングを見計らって「保険の見直しをしませんか?」と提案してくることがあります。
彼らの言う保険の見直しというのが、まさに契約転換制度のことです。

この知識は、実は消費者にとっても重要なものです。
契約転換について知らないと、自分にとって都合の悪いように誘導されてしまうかもしれません。

契約転換制度では告知や診査が必要

契約転換制度というのは、問題文の前半で書かれた通りのものです。

Aという保険を解約し、Bという新しい保険に入る。
そのとき、A保険で積立てたお金をB保険の保険料の一部に充てる。

大体このように理解しておけば良いでしょう。

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正誤判定のポイントは、問題文後半の「転換する際には告知・診査が不要」という部分が正しいかどうかでしょう。

契約転換の場合も、告知や診査は必要です。
ということで、正解は×ということになります。

(参考)
http://www.jili.or.jp/knows_learns/basic/change/conversion_system.html

悪用されているという話も

契約転換制度と言うのは、使い方によっては非常に意味のある仕組です。
しかし、保険会社に悪用されているのではないかという、悪い評判が立っているのも事実です。

どんなふうに悪用するかというと、被保険者(保険に入っている人)にとって条件の良い保険から、条件の悪い保険に転換させられているのです。
そうすることで、保険者(保険会社)にはメリットがあります。

例えば、予定利率の高い保険から、予定利率の低い保険に転換させたとしましょう。
予定利率が下がるということは、被保険者からしたら、明らかに損をしたということです。

しかし、一方で、保険会社の負担は減ります。
つまり契約転換が、被保険者にとってマイナスで、保険者にとってプラスになるのです。

保険契約者の無知に付け込んで、こういう契約転換をすすめているのではないかと指摘されています。
ですから、「保険会社が見直しといったら気をつけて」と言われていしまうわけです。

他社の営業や保険代理店が言う見直しはちょっと違う

今入っている保険会社以外の人が、保険の見なおしをしましょうといってくるケースもあるでしょう。
この場合は、契約転換は関係がありません。

当然ですが、契約転換は同じ会社の異なる保険の間でしか出来ないものだからです。

ですからこの場合は、「条件の悪い保険に変えさせよう」という意図は無いでしょう。
契約転換をすすめられた場合よりは、多少好意的に聞いてあげても良いとは思います。

もちろん、新しい保険をすすめられるのですから、有利不利を冷静に考える姿勢は当然必要ですけどね。


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