金融資産を取り崩すときは「現価係数」「減債基金係数」「資本回収係数」のどれを使って計算する?

【問題】

元金2,000万円を,利率(年率)3%で複利運用しながら15年にわたって毎年均等に取り崩して受け取る場合,毎年の受取金額は,下記の〈資料〉の係数を使用して算出すれば,( )となる。

〈資料〉利率(年率)3%・期間15年の各種係数

  • 現価係数:0.6419
  • 減債基金係数:0.0538
  • 資本回収係数:0.0838

1) 1,076,000円
2) 1,283,800円
3) 1,676,000円

2014年5月実施の3級学科の問題です。

実はこの問題、FPとしての知識は要りません。一般常識があれば正解が導けてしまいます。わからない問題でもあきらめないで取り組むといいことがあるという例と言えそうです。

まずは普通に解説します

金融資産を長期に取り崩す場合は、資本回収係数を使います。元金である2,000万円に0.0838をかけると167万6000円になります。

よって、「3」が正解ということになります。一般的な解説としては、こんな感じでしょうか。

一般常識だけで考えてみよう

さて、この問題を解く鍵は、「現価係数」「減債基金係数」「資本回収係数」の意味を知っていることでしょう。しかし、これらの意味がわからない可能性も小さくはありません。実際私自身も、ついさっきまで「現価係数」の意味を忘れていました。

でも実は、3つの係数の意味がわからなくても、この問題は正解できてしまいます。ちょっと常識を使うだけです。

具体的には、次のように考えます。

まず、金利が0%であると想定してみましょう。そうすると、2,000万円を15年かけて取り崩す場合、1年当たりの金額は約133万円になります。

しかし実際には、3%で運用されています。ということは、正解は133万円よりもちょっと大きい額になるはずですよね。そして選択肢をみてみると、133万円よりも大きい選択肢は「3」しかありません。ということは、「3」以外が正解になることは絶対にないのです。

つまり、それぞれの係数の意味が全くわからなくても、「3」が正解だとわかってしまうわけです。

もちろん、FPのスキルとしては、各係数の意味は覚えておいたほうがいいでしょう。しかし、試験に合格するという目的だけなら、2,000万÷15を計算して、選択肢の数字と見比べるだけで済んでしまうわけです。

数字に強くなるという意味でも、こうした発想ができることは大事なことだと思います。何にしても、ちょっとわからない問題でも、推測できる可能性があることは覚えておくべきでしょう。


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