適合性の原則:投資する能力が無い人に勧誘してはいけないというルールだね

【問題】

金融商品取引法では,金融商品取引業者等は,顧客の知識,経験,財産の状況および金融商品取引契約を締結する目的に照らして不適当と認められる勧誘を行ってはならないとしているが,これを( )の原則という。

1) 適合性
2) 経済合理性
3) 投資者の自己責任

2014年5月の3級学科試験の問題です。用語に関する知識を問う問題ですね。

売るべきでは無い人に金融商品を売ってはいけない

金融商品取引法では、問題文にあるように、本来売るべきでは無い人に金融商品を勧誘してはいけないというルールがあります。そして、実はこのルールには名前がついているということですね。

ちなみに、このルールを適合性の原則といいます。金融商品取引法の条文にも次のように定められています。

(適合性の原則等)
第四十条  金融商品取引業者等は、業務の運営の状況が次の各号のいずれかに該当することのないように、その業務を行わなければならない。
一  金融商品取引行為について、顧客の知識、経験、財産の状況及び金融商品取引契約を締結する目的に照らして不適当と認められる勧誘を行つて投資者の保護に欠けることとなつており、又は欠けることとなるおそれがあること。

ということで「1」が正解ということになります。

日本語ができる人なら正解できそうですね

正直に言うと、私自身は適合性の原則という名前を知りませんでした。しかし、仮に知識が無くても、この問題は正解できそうです。日本語としてほかの2つは明らかにおかしいのです。

まず「経済合理性」ですが、経済の合理性と投資家に十分な能力があるかは、全然関係ない問題ですよね。これが正解だったら、金融商品取引法の条文を考えた人の能力が疑われてしまいます。

「投資者の自己責任」というのも、投資家の投資する能力とまったく関係がありません。自己責任原則というのは、要するに、損をしても他人に文句を言うなということです。金融機関が金融商品を売るかどうかとは、まったく関係がありません。

この問題に限らない話ですが、ある程度の水準があれば日本語力さえあれば、正解できる問題は少なくないはずです。何問か余分に正解できる可能性がありそうです。そうなると、もう何の試験かわかりませんけど。


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