老齢厚生年金の繰上げ支給と繰下げ支給

「Aさんが65歳から受給することができる老齢厚生年金は,老齢基礎年金とは異なり,支給開始を66歳以降に繰り下げることはできません」

2014年5月実施の3級実技試験(保険顧客資産相談業務)の問題からです。3つの選択肢の中から誤った選択肢を選ぶ問題の、選択肢の一つです。

老齢厚生年金の支給の繰下げができるかを問う問題ですね。

老齢厚生年金の繰下げ

老齢厚生年金の支給繰下げというのは、文字通りの意味です。支給開始のタイミングを後ろにずらすということですね。

老齢厚生年金の繰下げに関しては、「昭和17年4月2日以後に生まれた」という条件を満たせば行うことができます。ですから、この問題の場合はAさんの生年月日が問題になりそうです。

ちなみに、老齢厚生年金を繰下げ受給すると、受け取れる年金の額が増えることになります。ですから、長生きする自信があるひとは、遅らせれば遅らせるほど有利になるということです。

具体的にどの程度有利になるかというと、1か月につき0.7%受給額が増えます。ただ、70歳になったあとは、いくら受給を遅くしても年金の額は増えません。

繰上げ支給もある

ちなみに、老齢厚生年金には繰上げ支給というものもあります。繰上げ支給というのは、繰下げ支給と反対で、年金を早くもらい始めるということですね。

繰下げ支給だと年金の額は増えましたが、繰下げ支給では逆に、受け取る年金の額は減ります。

老齢基礎年金との関係

ちなみに、繰上げ支給をした場合、老齢基礎年金の扱いはどうなるのでしょうか。老齢基礎年金も同様に繰り上げないといけないのでしょうか。

それに関して、次のような問題が出題されていました。

老齢厚生年金の繰上げ支給を請求するときは、その請求と同時に老齢基礎年金の繰上げ支給の請求もしなければならない。

2014年5月実施の2級学科試験の選択肢です。老齢厚生年金の繰上げをする場合は、老齢基礎年金の繰上げもしないといけません。ということで、選択肢の内容は正しいと判断してよさそうです。

繰り上げ受給の取り消しはできない

繰り上げ受給に関しては、次のような問題も出題されています。これも2014年5月の2級学科試験の選択肢ですね。

老齢厚生年金の繰上げ支給を請求して受給権が発生した後は、その裁定の取消しや変更はできない。

この選択肢の通り、裁定請求を一旦したら、取り消しはできません。ですから、繰上げ受給を選ぶときには慎重に検討する必要があります。やっぱりやめたというわけにはいきません。


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