健康保険と国民健康保険の大きな違いは傷病手当金の有無

「Aさんが病気やケガにより休業した場合,国民健康保険には原則として休業に対する補償がありません。Aさんが病気やケガにより入院した場合の医療費の負担に備えて,医療保険に加入することを検討されてはいかがでしょうか」

2014年5月実施の3級実技試験(保険顧客資産相談業務)の問題です。少し付け加えると、これから個人事業主になるAさんに対するアドバイスから不適切なものを選ぶという設定の問題ですね。3つの選択肢の中の一つです。

健康保険と国民健康保険の大きな違い

個人事業主になると、一般的に、公的な医療保険は健康保険から国民健康保険に変わることになります。

健康保険と国民健康保険には共通点も多いのですが、大きな違いがあります。それは、国民健康保険には休業補償の機能が無いのです。もう少し具体的に書くと、健康保険には傷病手当金という給付がありますが、国民健康保険にはこの給付はありません。

これは考えてみれば当然の話です。健康保険というのはサラリーマンの保険ですから、仕事ができないときの給与の補償という考え方が成立します。しかし、国民健康保険の被保険者は、一般的には給与所得者ではありません。ですから、給与の補償という考え方が成り立たないのです。

ちなみに、傷病手当金では、病気やケガでの休業1日につき標準報酬日額の3分の2に当たる額が給付されます。

個人事業主が国民健康保険を使った場合は、病気やケガに対する所得補償の機能がありません。ですから、問題文の記述は正しいと考えてよさそうです。


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