人身傷害補償保険の特徴

人身傷害補償保険は、自動車保険の補償の一つです。ドライバーや同乗者の自動車事故による死亡やケガに備える事ができます。

この補償の大きな特徴は、過失相殺による減額をしないということです。過失相殺をしないと言うのは、自分に過失があっても、それを考慮しないで損害が決められ保険金が支払われるということですね。

実は、FP技能検定でも、この点に関する問題が多数出題されています。

例えば、2014年5月実施の2級学科試験の問題には、次のような選択肢があります。

人身傷害補償保険では、自動車事故により被保険者が死傷した場合、保険金が被保険者の過失割合分を減額して支払われる。

上に書いたように、過失相殺はしないので、この記述は間違いです。

2009年9月の2級学科試験では、正しいほうのパターンが出題されています。

人身傷害補償保険では、自動車事故により被保険者が死亡した場合に、自己の過失部分を含めた損害について、保険金が支払われる。

実は、この知識を問うのは、学科試験に限りません。2級実技試験(損保顧客資産相談業務)でも、次のような問題が出題されています。

人身傷害(補償)保険では,自動車事故により被保険者が死傷した場合,自己の過失部分( ③ )損害について,保険金が支払われます。

2013年9月の出題です。実際の試験問題には選択肢があり、正しい答えを選ばせる形式になっています。

ここで紹介した以外にも、同様の問題は何度も出題されています。試験問題を作る側のお気に入りの問題の一つと言っていいでしょう。


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